2023年3月14日~16日、アメリカ・ワシントンD.C.で人工衛星の展示会「Satellite 2023」が開催されました。
エム・アールエフからは宇宙専門エンジニア兼営業と販売促進担当の2名が視察してまいりましたので、展示会の様子をご紹介いたします。
【目次】
✅ SATELLITE Conference & Exhibitionとは?
✅ M-RF取り扱いメーカも出展! Erzia,Linwave,ReliaSat(旧Arralis)
✅ まとめ
SATELLITE Conference & Exhibitionは、毎年、米国・ワシントンD.C.で開催される世界最大規模の人工衛星の国際会議・展示会です。
宇宙および衛星業界の交流を目的として、1981年から開催されています。
ワシントンのダウンタウンにあるWalter E. Washingtonコンベンションセンターで開かれたこのイベントには、112カ国から約14,000人が参加し、350社以上の企業が出展しました。
宇宙産業市場は右肩上がりで成長しており、2040年には1兆ドル規模になると予想されています。
Satellite2023は、エアバス社やボーイング社、ロッキード・マーティン社といった大企業だけでなく、ベンチャー企業の出展も多く、世界中から多くの企業が集まる注目度の高い展示会であることを実感しました。
今回、出展メーカーや業界関係者との話の中で多くの方が言及されていたのが「宇宙ビジネスへの参入障壁が低くなった」ということです。
従来のオールドスペースからニュースペースへのビジネスシフトにより、LEO(低軌道)衛星コンステレーション関連ビジネスにおいては、コストダウン、納期短縮が可能となりました。
また、民生技術を転用できることから、優れた技術を持つメーカの中には、宇宙ビジネスへ参入する企業も増えてきているそうです。
*台湾、イタリア、トルコ等の企業は複数の企業が合同でブースを盛り上げていました
Satellite2023には、エム・アールエフ取り扱いメーカも出展していました。
Erzia(エルチア)社は2002年に設立されたスペインの企業です。
航空、防衛、衛星通信向けに最大 100 GHz まで対応した同軸・導波管タイプのローノイズアンプ、ハイパワーアンプをカタログ製品としてラインナップしています。
サスーペンディッド型のフィルター、衛星通信向けのアップ/ダウンコンバーター モジュール等もございます。
広帯域デザインでありながらコンパクトサイズを実現しており、ローノイズアンプでは2 GHz ~ 50 GHz の広帯域をカバーしています。
LINWAVE(リンウェーブ)社は、イギリスのリンカーンに本社を構え、RF、マイクロ波、ミリ波帯向け カスタムソリューションを提供するメーカです。
防衛・通信向けにはハイパワーSSPAなどのカタログ品がございますが、基本的にはお客様の厳しい要求に応えるカスタムオーダーで対応しています。
また、100GHz近いハイパワー ガン・ダイオードをウエハーから作成しており、手製ガン・ダイオードを用いた発振器は世界中のお客様から注目を集めております。
ReliaSat(旧Arralis/アラリス)社は、K/Ka-band(20GHz/30GHz)、W-band(90GHz)など、ミリ波のデバイスからサブシステムまでを提供するUKにあるミリ波のメーカです。
2023年2月、衛星通信ビジネスに特化するため、Arralis(アラリス)からReliaSat(リライアサット)へ社名を変更いたしました。
K/Kaバンドの製品としては、ダウンリンク・アップリンクのトランシーバーモジュール、アンテナ、パワーアンプ等のラインナップがございます。
また、Wバンドでは、ヘリコプター搭載レーダー、滑走路での異物探知等の用途でご利用いただける、完全統合スタンドアローンFMCWレーダー等の製品がございます。
>>> K/Kaバンド特集記事
>>> 【新製品】Kaバンド フェーズドアレイ・ビームステアリングアンテナ
>>> Wバンド特集記事
海外の企業はどのようなノベルティを作成し、展示会で配布しているのでしょう?
私事ですが、販促担当としましては、非常に興味がございます🎁。
Satellite2023でいただいたノベルティはこちらです。
ロケットが描かれたオシャレなエコバックや、アルテミス計画のステッカー、カップホルダーやキーホルダ等をいただきました。
大切に使用させていただきます!
会場には広い休憩・商談スペースが設けられていました。
初日のランチは会場内でいただきます。
カリビアンフードのお店にしました。
お値段は17ドル(約2,250円)。
ボリュームたっぷりで美味しくいただきましたが、展示会場のフードコートということもあり、お値段は少々お高めですね。
今回の展示会視察では、多くの業界関係者から直接お話を伺い、また最新技術のトレンドを調査することができました。
エム・アールエフは高周波部品に特化した輸入商社として「世界の一流高周波部品を日本へ」を標語に活動しています。
お客様により良い製品・サービスをご提供できるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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