2022年9月7~8日、イギリス最大の航空宇宙・防衛ビジネス展示会であるSpace Comm EXPO 2022がファーンボロー国際展示・会議センターで開催されました。
ミリ波メーカーReliaSat(旧Arralis)社は、高速データレートでの衛星通信を可能にする幅広いミリ波技術を展示し、多くのお客様からご好評いただきました。
当記事では、ReliaSat(旧Arralis)社の展示品内容等、以下の内容につきましてご紹介いたします。
ReliaSat(旧Arralis)社のKaバンドアップリンク/ダウンリンクトランシーバーは、CubeSat(キューブサット)や小型Satシステム内での高速データレート通信に対応するように設計されています。
このシステムは、GaAs宇宙適格プロセスで製造された完全集積型チップセットを採用しており、衛星と地上基地局間の高速データ通信リンクを可能にします。
ReliaSat(旧Arralis)社のシングルチャネルトランシーバーは、Kaバンド衛星通信を可能にするオールインワンソリューション(モデム・ソフトウェア無線と組み合わせた場合)を提供しています。
本製品は組み立て時間の短縮等、費用対効果が高い製品となっています。
Wバンドラインナップからは、衛星通信、物体検出、地球観測等の宇宙市場向けのモジュールが展示されました。
Wバンドトランスミッター・レシーバーは、スペースデブリの検出等のアプリケーションにお使いいただけます。
「お陰様で、Space Comm EXPO 2022では多くのお客様と有意義な意見交換をすることができました。私たちの開発した技術が製品となり、お客様のお役に立てることを誇りに思います。今後もReliaSat(旧Arralis)社の技術を更に発展させ、業界の発展に貢献したいと考えています。」
-Ali Dagdeviren –エンジニア チーム リーダー-
「Space Comm 2022は、様々な革新的な企業と出会い、業界の最先端の進歩について学ぶ貴重な機会でした。イギリスの宇宙産業がこれほどまでに成長していることを知り、とても興奮しています。」
-Daniel Edwards – エンジニア –
宇宙産業は近年参入企業が増えており、国際競争が過熱してまいりました。
世界に目を向けますと、宇宙市場の6.5%を占めるイギリスは、2030年までに宇宙産業の世界シェアの10%を獲得するという目標を掲げています。
*参考記事1:https://www.space-comm.co.uk/
*参考記事2:https://spacenews.com/uk-aims-to-become-space-startup-haven-to-achieve-growth-target/
この目標を達成するため、イギリス政府は宇宙関連ビジネスへの積極的な投資、また宇宙ベンチャーの誘致を行っています。
当記事では、ミリ波メーカーReliaSat(旧Arralis)社のSpace Comm Expo 2022出展に関する内容を取り上げました。
英国ReliaSat(旧Arralis)社は、K/Kaバンド、Wバンドなど、ミリ波のデバイスからサブシステムまでを提供するメーカーで、欧州宇宙機関(ESA)、Airbus(エアバス)、Boeing(ボーイング)、GM(ゼネラル・モーターズ)などと共に、技術開発を行っています。
また、本社には最新の試験装置を備えたマイクロ波試験ラボ、宇宙関連製品のアッセンブリのためのクリーンルームなどの生産設備を整えており、製品の市場投入までの時間を大幅に短縮、世界水準の製品の量産が可能となっています。
地上に限らず宇宙通信も通信の大容量化が急速に進み、欧米ではKa-バンドの通信衛星が主流となってまいりました。
当社には、宇宙専門のエンジニア・担当者が在籍しています!
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