マイクロラムダ(Micro Lambda Wireless Inc.) 社は、位相雑音特性が極めてよく、かつ広帯域を実現するYIG発振器の技術をベースに、発振器、シンセサイザー、バンドパス・フィルター、バンドリジェクト・フィルターなどを開発生産しています。
主に測定器、防衛、あるいは上記のような優れた特性を必要とする研究、開発、ツールなどの分野で利用されています。
YIG (Yytrium Iron Garnet) は周辺にコイルを巻き付け磁力を与えることにより発振し、そのQファクタ(発振周波数成分の周波数の集中度合い)の高さが大きな特徴です。
このことから、マイクロ波での発振において位相雑音が極めて低いという特性を持ちます。
合わせて、コイルを流れる電流(磁力)を制御することにより極めて広帯域の発振周波数を得ることができるという特長があります。
YIGは製造、加工が容易ではなく、用途が限られるためYIGを応用したマイクロ波コンポーネントを開発しているメーカーはごく少数に限られています。
特性が極めて優れる一方で、比較的高価なものとなるため一般的には高精度が求められる測定器がそのメインの用途になっていますが、同様に低位相雑音、広帯域にわたる発振ソースが求められる防衛、各種実験、研究用途にも利用されています。
用途が限られるが故、自社で使用するYIGを自社生産するのみで外販はしないメーカーもある中、マイクロラムダ社はYIGを応用したマイクロ波コンポーネントを外販する世界有数のメーカーとなっています。
また、YIG製品を供給するメーカーの中でトップクラスの短納期を誇ります。
すべてのユニットは発注を受けてから1個ずつ生産され、可能な範囲でカスタム仕様にも対応します。
超低位相雑音、広帯域、各種ドライバーの用意。
組み込み機器では発振器としてコストの安い統合ICが発振ソースとして採用されるケースが増え、比較的高価なYIGの需要は下降傾向でしたが、データの高速化、複雑なデジタル変調技術への移行により、特性のよい発振ソースが必要になってきていることから、昨今はYIG発振器・シンセサイザーに回帰する傾向も見られます。
周波数を制御するメインの磁石として永久磁石を使用したPermanent Magnet Oscillators シリーズ。
製品ラインで2 – 44GHzまでをカバー。電磁石を使用するシリーズに比べると狭帯域になるものの、使用電力が少なく済みます。
*商品リストはこちら
YIG発振器を内蔵、共振特性を利用したフィルター。
YIGはQが高いため、急峻な周波数カーブを実現できます。
しかも広帯域にチューナブルという、きわめてユニークな特長をもちます。
商品ラインナップではパスバンド 0.5MHz – 40GHzにわたる各種モデルを揃えます。
*商品リストはこちら
バンド・パスフィルター同様急峻な周波数カーブを実現。特定の周波数成分をカットしたい際に使用します。こちらも広帯域チューナブルです。
*商品リストはこちら
YIG発振器、フィルターとも基本的には周波数を制御、設定するドライバーが必要です。ドライバーには各種オプションがあります。
ドライバーオプションなしでの発注もできます。
その場合、お客さまの方で電流制御による周波数設定を可能にするドライバー回路を用意し、YIG発振器に接続していただくことになります。
シリアル(デジタル)インターフェースを通じて発振周波数をコントロールします。
パラレル(デジタル)インターフェースを通じて発振周波数をコントロールします。
アナログ電圧を通じて発振周波数をコントロールします。
筐体にYIG発振器を内蔵、シリアルまたはUSBでの周波数コントロール・インターフェースを提供したシリーズです。
*商品リストはこちら
長年にわたり培われてきた発振器の技術を応用しVCOを使用したMLVSシリーズもあります。
低位相雑音を確保しながら高速な周波数スイッチングスピードを実現しています。
ベンチトップ型シンセサイザはYIGシンセサイザを内蔵、ディスプレイ、操作子を備え、一つの筐体に収めた装置です。
100V電源につなぐだけでYIGシンセサイザを動作、周波数設定も本体のみで行うことが可能。実験室、研究室、測定用途などに最適です。
ベンチトップフィルターはそのフィルターバージョン。ベンチトップシンセサイザ同様、ディスプレイ、操作子を備えているので周波数を本体のみで簡単に設定できます。
エム・アールエフ㈱はマイクロラムダ(Micro Lambda Wireless Inc.) 社の正規代理店です。
製品に関するお問い合わせ、お見積もりのご依頼はエム・アールエフ㈱までご連絡ください。